今回は圧縮されたファイル(zipなど)のメリットとファイルの圧縮、解凍(展開)方法をご紹介します。
圧縮
インターネットで何かをダウンロードしたとき、図1のようなチャックが付いたファイル(フォルダー)をよく見かけます。
図1:圧縮ファイル
私がパソコンを使い始めたとき、「ナニコレ?」と思いました。
圧縮ファイルはその名前のとおり、圧縮されたファイルです。圧縮されたファイルは解凍(展開)という作業を行うことで通常のフォルダーになります。
ファイルの後ろにあるzipというのは拡張子といい、ファイルの種類がわかるようにするためのものです。実は、圧縮ファイルにもいろいろな種類があり、zip以外にもtar, 7zなどがあります。音楽ファイルでよく聞くmp3や動画ファイルでよく聞くmp4も拡張子のひとつです。
圧縮のメリット
圧縮ファイルの大きなメリットは転送速度の向上です。図2のように5個の画像ファイルがフォルダーの中にあるとパソコンは画像ファイルをひとつひとつ転送しなければいけません。(画像(1)を転送して、画像(2)を転送して、・・・というイメージです。)
そこで、図2の画像が入っているフォルダーを圧縮し、図1のような圧縮ファイルを作成します。すると、圧縮ファイルは1つのファイルとして扱われるため、圧縮ファイル1つを転送するだけでいいことになります。(ファイル.zipというファイルを中身を気にせず一つのファイルとして転送できる。)
ファイル数が多ければ多いほど転送速度が遅くなるため、転送したいファイル数が多い時は圧縮することで転送速度を上げることができます。
図2:圧縮前のフォルダーの中身
2つ目のメリットは圧縮後にファイルサイズ(容量)が小さくなることです。小さくなるといっても劇的に小さくなるわけではなく、最近ではHDDやSSDをはじめとした記録媒体の容量が大きいため、転送速度の向上というメリットと比べると微妙なメリットかもしれません。
デメリット
圧縮のデメリットを上げるとすれば、圧縮と解凍(展開)という作業を行う必要があることだと思います。
圧縮・解凍(展開)の方法
圧縮方法
圧縮したいフォルダー(圧縮したいファイルを入れたもの)を右クリックします。
すると「送る」という項目があるので、カーソルを「送る」に合わせて、圧縮(zip)形式フォルダーをクリックします。
これで圧縮されたzipファイルが作成されるはずです。
図4:圧縮方法
解凍(展開)方法
圧縮されたファイルは解凍(展開)という作業をして元の状態に戻します。
圧縮されたファイル(zip)を右クリックし、「すべて展開」という項目が表示されるのでそれをクリックします。
すると、図5のような画面が出てきます。
図5:解凍(展開)方法
「ファイルを下のフォルダーに展開する」の部分に展開したい場所を指定して、右下の展開ボタンを押せば完了です。