今回は知っていると便利な〇〇IF関数のひとつSUMIF関数とSUMIFS関数についてご紹介します。
SUMIF関数とSUMIFS関数は条件付きで合計を求めたいときに便利な関数です。
SUMIF関数とSUMIFS関数
SUMIF関数とSUMIFS関数は条件付きで合計を求める関数です。
言葉で説明しても、わかりにくいので例を使って説明させていただきます。
図1のような表があります。このとき、グループAの点数の合計を求めたいときはどうすればいいでしょうか。

図1:例
ポイントは2つです。
1.グループAという条件がある
2.点数の合計を求めたい
なんとなく条件という響きからIF文と合計という言葉からSUMを使いたくなる気がします。IF関数とSUM関数を使って合計を出そうとすると大変です。
例のような条件付きで合計を求めたいときは、SUMIF関数という便利な関数があります。
SUMIF関数
SUMIF関数の書式は次の通りです。
さて、引数をひとつひとつ見ていきます。
範囲
範囲は検索したい条件のセル範囲を指定します。
今回の場合は、グループという条件があるので、C2:C10を指定します。
検索条件
検索条件に条件を指定します。
今回の例の場合、グループAという条件ですので、”A”と指定します。
補足:グループA以外という条件がある場合は”<>A”、検索条件が数値に関するものであれば”>100″のように不等号を使用して条件を指定します。
[合計範囲]
合計範囲は合計を求めたい範囲を指定します。
ここでは、D2:D10を指定します。(D2のみの指定でも大丈夫ですが、ここではわかりやすいようにそのまま範囲を指定します。)
これでグループAの点数の合計が出力できます。
SUMIFS関数
次はSUMIFS関数について見ていきましょう。SUMIF関数とSUMIFS関数、とても名前が似ていますね。IFのあとにSがあるかないかの違いです。
このSUMIF関数とSUMIFS関数の何が違いうかというと、条件が1つのときはSUMIF関数、複数条件のときはSUMIFS関数を使います。
先ほどの図1において、「グループA」、かつ、「性別が男」という条件付きで合計を求めることにしましょう。「グループA」、「性別が男」という複数の条件があります。
複数の条件があるので、SUMIF関数ではなく、SUMIFS関数の出番です。
SUMIFS関数の書式は次の通りです。
条件範囲、条件は条件の数によって変わります。今回の例の場合、「グループ」と「性別」に関する条件が2つあるので、条件範囲1・2、条件1・2の引数を使用します。
合計対象範囲
合計をするセル範囲を指定します。
ここでは、点数を合計したいので、D2:D10を指定します。
条件範囲1
条件範囲1には、1つ目の条件の範囲を指定します。
今回の場合、グループに対して条件があるのでC2:C10を指定します。
条件1
条件1には、1つ目の条件を指定します。
ここでは、グループAという条件があるので”=A”を入力します。
条件範囲2
条件範囲2には、2つ目の条件の範囲を指定します。
性別に関する条件があるので、B2:B10を指定します。
条件2
条件2には、2つ目の条件を指定します。
ここでは、性別が男という条件があるので”男”を入力します。
それでは、SUMIFS関数の書式に当てはめてみましょう。
これで、「グループA」、「性別が男」を満たす名前の人の点数を求めることができます。
補足
SUMIF関数やSUMIFS関数と同じような関数でCOUNTIF関数やCOUNTIFS関数があります。COUNTIF関数、COUNTIFS関数は条件付きで数を数える関数です。
COUNTIF関数、COUNTIFS関数の違いも条件が1つか複数で使い分けます。
コメント
[合計範囲]
合計範囲は合計を求めたい範囲を指定します。
ここでは、D2:D10を指定します。(D2のみの指定でも大丈夫ですが、ここではわかりやすいようにそのまま範囲を指定します。)
=SUMIF(A2:D10,”A”,D2:D10)
これでグループAの点数の合計が出力できます。
とありますが、
=SUMIF(C2:C10,”A”,D2:D10)
ではないでしょうか?
乙五六様
ご指摘ありがとうございました。
修正させていただきました。
誤字等多くて申し訳ないです。