Excelを使用していて、スクロールをしたために、見出し行や見出し列が画面上に表示されなくなり、見にくいなと思ったことはありませんか。
Excelには見出し行や見出し列を固定できるとても便利な機能が存在します。
どんな風に固定できるのかというと、図1のような感じです。一番上の行(見出し行)が固定されていることがわかります。一瞬見ただけではよくわからないと思いますが、よく見ると2行目から4行目が1行目である見出し行の下に隠れていることがわかります。
図1:見出し行を固定した場合
もし、見出し行が固定されてないと図2のように各列が何を表しているのかよくわからなくなってしまい非常に見にくいです。
図2:見出し行を固定しなかった場合
行や列の固定方法
私がExcelを使い始めて、はじめて行や列が固定されているExcelファイルを見たときに「こんなことがことができるんだ。でも、設定が難しそうだな。」と思ったことがあります。でも実は、行や列を固定するのはとても簡単です。実際にやってみましょう。
固定をするためには、ツールバー「表示」→「ウィンドウの固定」をクリックしましょう(図3)。すると、図4のように次の3つの選択肢が出ると思います。
図3:ウィンドウの固定(1)
図4:ウィンドウの固定(2)
先頭行の固定を選択すると、図1のように先頭行(1行目)が固定され、見出し行が見やすくなります。同様に先頭列の固定を選択すると、先頭の列(A列)が固定されます。
ウィンドウ枠の固定というのは、現在選択しているセルの場所に基づいて行や列を固定することができます。見出し行や見出し列が複数行または複数列あるときはウィンドウ枠の固定を選択しましょう。
例えば、D2のセルを選択した状態でウィンドウ枠の固定をクリックすると、1行目、A列、B列、C列が固定されます。図5がD2セルを基準として固定した状態です。(赤い線を境界として上側、左側が固定されています。)
図5:ウィンドウ枠の固定(セルD2を選択した場合)
念のためもうひとつ。C3のセルを選択した状態でウィンドウ枠の固定をクリックするとどうなるでしょうか。正解は1行目、2行目、A列、B列が固定されます。
固定の解除方法
固定を解除するには、固定したときと同様にツールバー「表示」→「ウィンドウ枠の固定」→「ウィンドウ枠の固定の解除」を選択することで固定状態が解除されます。
図6:ウィンドウ枠固定の解除