Excelの関数について第6回目です。
今回はINDEX関数についてです。INDEX関数は、範囲の中にある値を取り出す関数で、指定した行と列の交わるセルの値を取り出します。
それでは、INDEX関数を見ていきましょう。
INDEX関数
はじめにINDEX関数の書式を見ていきましょう。
INDEX関数の書式
範囲
1つ以上の範囲を指定します。
※範囲を複数指定するときは、括弧()で囲み、コンマ , で区切ります。
行番号
取り出したい値の行番号を指定します
列番号
取り出したい値の列番号を指定します
領域番号
範囲において、記入した順に与えられる範囲の番号です。最初に記入した範囲を領域番号1、次の範囲を領域番号2、以下同様となります。領域番号を省略した場合は、既定値の1となります。
INDEX関数を使用した例
いつも通り、例を見ていきましょう。(図1)

図1:INDEX関数
今回は、2つの表を用意しました。テーブル1とテーブル2です。2つ用意したのは、INDEX関数の引数の領域番号の使い方を確認するためです。
例1)テーブル1の5行2列目の値を取得する
それでは、テーブル1の5行2列目の値をINDEX関数を使って取り出してみましょう。
最初の引数である範囲は、テーブル1の範囲であるB3:D8とテーブル2の範囲であるF3:H8を指定してみます。範囲を複数指定するときは、括弧で囲みます。(E3:D8,F3:H8)となります。
次の行番号と列番号は、今回、5行2列目の値を取り出したいので、行番号が5、列番号が2となります。
最後は領域番号です。範囲で記入した順番に領域番号が与えられます。範囲は(E3:D8,F3:H8)と指定しました。E3:D8は1番目に記入したので、領域番号1となります。
よって、テーブル1の5行2列目の値は次の式になります。
出力結果はどうなっているでしょうか。図を見るとクレヨンと出ていますね。実際に、テーブル1の5行2列目を見てみると、クレヨンとなっていることがわかります。
ちなみに、今回の場合、
と入力しても同じ結果となります。領域番号の指定がない場合は、既定値である1が設定されるためです。
例2)テーブル2の5行2列目の値を取得する
次は、テーブル2の5行2列目の値をINDEX関数を使って取り出してみましょう。(図2)

図2:INDEX関数
最初の引数である範囲は、F3:H8ですが、領域番号の練習のため、(E3:D8,F3:H8)と指定することにしましょう。
次の行番号と列番号は、5行2列目の値をINDEX関数を使って取り出すため、行番号は5、列番号は2となります。
最後の領域番号は、範囲で(E3:D8,F3:H8)指定したので、テーブル2は2番目の範囲なので、2となりますね。
つまり、
となります。出力結果は「シャーペン」と出ています。実際に、テーブル2の5行2列目を見てみると、シャーペンとなっていることがわかります。
最後に
INDEX関数はどうでしたでしょうか。次回は、MATCH関数とINDEX関数を組み合わた使い方をご紹介します。
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