こんにちは。
今回はExcelの関数についてです。
Excelの関数とは?という方に関数についての説明をさせていただきます。Excelの関数を使えるようになると、とても便利です。これを覚えるか覚えないかでExcelの世界の見え方がかなり違うと思います。
Excelを使えるようになりたいなあ。でも、何か難しそうだと思っていらっしゃる方、ぜひ一度読んでみてください。
Excelの関数について
SUM関数
Excelには関数という機能があり、関数にはたくさんの種類があります。
関数の代表例がSUM関数です。
図1をご覧ください。
図1:SUM関数
D9のセル(一つ一つの枠)に
と書かれています。(赤枠の数式バーのところ)
さて、=SUM(D3:D8)をひとつひとつ分解して見ていきましょう。
はじめに関数を入力するときは=を付けてください。この=を付けることでExcel側に今から関数や式を打ちますと伝えています。=をつけないとただの文字列として扱われてしましますので注意してください。一度、=をつけないで入力してみましょう。どうなるかわかると思います。
=の次はSUMという文字が書かれていると思います。こちらが、関数名です。SUM関数はその名前のとおり、和を求めるものになります。
次のカッコの中に書かれているのは、和を求めたいセルの範囲になります。今回はD3:D8の範囲の合計を求めたいのでD3:D8とかかれています。ちなみに:(コロン)は「から」といった意味になり、D3:D8はD3からD8の範囲という意味になります。
以上をまとめると、=SUM(D3:D8)は、D3からD8の範囲の和という意味になります。
再度、図1をご覧ください。確かに、D3からD8の範囲の和が出力されていることがわかります。
IF関数
続いては、IF関数についてです。
IF関数は、条件分岐のための関数です。
IF関数の入力の仕方は、次のようになります。
もう少し難しく記入すると
となります。
さて、今回の例です。
今回、得点が60以上のときは〇、得点が60未満のときは×と結果の列に表示することにしましょう。
図2:IF関数
=IF(C3>=60,”〇”,”×”)の説明の前に・・・
用語の説明です。
関数のカッコの中に入力する内容(今回の場合は、C3>60と”〇”と”×”)を引数といいます。
IF関数は2つのカンマで区切られているため、3つの引数があるということになります。
引数1のところは、論理式(分岐の基準となる条件)を入力します。今回は得点が60点以上か未満かで条件を分けたいので、C3>=60としています。ちなみに、C3>=60は、C3の内容が60以上という意味になります。
引数2のところには、引数1の部分の条件式が真(条件を満たすとき)に表示する内容になります。今回は、得点が60以上のときは〇ということなので、”〇”と入力しています。「””」マークは引数に文字列を入力するときに使うものです。〇は式ではなく文字なので、””で囲う必要があります。逆に数式であれば囲む必要はありません。
引数3のところには、引数1の条件式が偽(条件を満たさないとき)に表示する内容となります。今回は、得点が60未満のときは×とすることとしたので”×”と入力しています。
ちなみに、引数1のところですが、C3>60やC3<=60やC3=60などと入力することができます。なんとなくどのような意味か想像できますね。一度、試してみてください。
AVERAGE関数
最後にAverage関数を紹介します。
Average関数は平均を求める関数です。
Average関数の引数には、数値やセルの範囲を入力します。引数2には、入力をしてもしなくてもかまいません。引数2に入力をすると、引数2に入力された値や範囲をさらに加えて平均を出します。引数2,…となっているのは、引数3や4をどんどん入力していっても大丈夫ですよという意味です。
図3:AVERAGE関数
今回は、得点の平均を出したいので、引数1にC3:C7と入力します。
結果として、
=AVERAGE(C3:C7)と入力することで平均を求めることができます。
実は、一番最初に紹介したSUM関数も=SUM(数値1,数値2,…)といったような形で複数の引数を持つことができます。
例を見てみましょう。
図4:SUM関数における引数が複数ある場合の例
クラスAとクラスBの得点の合計であるE10のセルには、=SUM(C4:C8,G4:G8)と入力されています。
これは、C4:C8とG4:G8の範囲の合計を求めるということになります。引数が2つ以上でも和や平均が求められることがわかりました。
これから、少しずつ使えると便利な関数を紹介していきたいと思います。できるだけわかりやすいように説明したつもりですが、文章力がないため、わかりにくかったらすみません。