今回は、Excelで生年月日から年齢を求める方法をご紹介します。年齢を求めるときには、DATEDIF関数という関数を使用します。それでは、DATEDIF関数の書式を見ていきましょう。
生年月日から年齢を求める方法
はじめに生年月日から年齢を求めるDATEDIF関数の書式から見ていきましょう。
DATEDIF関数の書式
開始日
計算をする期間の始まりの日を表します。今回の場合、生年月日が開始日となります。
終了日
計算をする期間の終わりの日を表します。今回の場合、年齢を求めるための基準日となります。例えば、平成29年1月1日現在の年齢を求めたいときは、平成29年1月1日が終了日になります。
単位
どのように計算をするのかを指定します。指定方法は表のとおりです。例えば、”Y”を指定すると、開始日から終了日までの年数を求めます。
単位 | |
“Y” | 開始日から終了日までの年数 |
“M” | 開始日から終了日までの月数 |
“D” | 開始日から終了日までの日数 |
“MD” | 開始日から終了日までの日数。ただし、月数と年数は含まない。 |
“YM” | 開始日から終了日までの月数。ただし、日数と年数は含まない。 |
“YD” | 開始日から終了日までの日数。ただし、年数は含まない。 |
生年月日から年齢を求める
それでは、生年月日から年齢を求めてみましょう。図1をご覧ください。名前と生年月日の表があります。基準日と書いてあるところは、基準日時点の年齢を出すためのものです。

図1:DATEDIF関数(年齢を求める)
さて、今回は例としてAさんの年齢を出してみましょう。生年月日から年齢を求めるDATEDIF関数の書式は下記の通りでしたね。
開始日は、生年月日となりますので、C5となります。
終了日は、基準日となりますので、C2となります。
単位についてですが、今回は年齢を求めたいので、開始日から終了日までの年数を求める”Y”を入力します。
つまり、下記のようになりますね。
図1の数式バーを見てみましょう。
=DATEDIF(C5,$C$2,”Y”)となっています。お気づきの方もいると思いますが、C2のところが、$C$2となっていますね。これは、相対参照か絶対参照かということになりますが、また別の記事で説明させていただきます。ここでは、C2と入力しても、$C$2と入力しても同じですので、ご安心ください。
絶対参照と相対参照について

話を戻して、=DATEDIF(C5,C2,”Y”)を入力することで、Aさんの年齢が出力されていることがわかります。
続いて、=DATEDIF(C5,C2,”M”)も入力してみましょう。(図2)すると、491と出力されています。これは、Aさんが生まれてから491か月という意味になります。第三引数の単位を”M”とすることで、このような出力方法もできます。

図2:DATEDIF関数(単位を”M”とした場合)
最後に、=DATEDIF(C5,C2,”YM”)を入力してみましょう。第3引数を”YM”と入力することで、年数と日数を除く、月数を求めることができます。年数と日数を除くので、11と出力されていますね。このように、”Y”と”YM”を活用すれば、Aさんは40歳と11か月といったこともすぐにわかります。

図3:DATEDIF関数(単位を”YM”とした場合)
DATEDIF関数の第3引数(単位)
DATEDIF関数の第3引数を表1のとおり、いろいろ変えてみましょう。どうなるでしょうか。図4をご覧ください。第3引数である単位の部分を変えることによって、いろいろな出力ができることがわかります。
繰り返しになりますが、図4の=DATEDIF($C$3,$C$4,”Y”)と=DATEDIF(C3,C4,”Y”)は、ほぼ同じ意味になります。(絶対参照か相対参照かの違いです。今は、そんなものもあるんだな程度にお考え下さい。)

図4:DATEDIF関数(第三引数を変えた場合の一覧)
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