今回はAccessのクエリについてです。クエリを作成するデザインビューの画面に抽出条件という項目があります。
この抽出条件の部分に抽出したい条件を入力することで、指定した条件を満たした内容を抽出することができます。
今回は抽出条件の基本的な使い方と「かつ」、「または」をどのように使うのかを書いていきたいと思います。
はじめに
例で使うための商品テーブルを用意しました。(図1)。

図1:商品テーブル
フィールド | 型 |
ID(主キー) | オートナンバー型 |
商品名 | 短いテキスト |
価格 | 数値型 |
在庫数 | 数値型 |
製造日 | 日付/時刻型 |
製造場所 | 短いテキスト |
Accessやテーブルは何?という方は過去にテーブルについての記事を書きましたので、よければご覧ください。

抽出条件の基本的な使い方
例1:10,000円より大きい価格の商品を抽出する
「価格が10,000円より大きい」という条件になるため、価格の列の抽出条件の部分に次のように入力します。
図2のように入力して、実行ボタンを押せば、価格が10,000円より大きい商品が抽出されているはずです。

図2:デザインビューの画面(例1)
例1では、「より大きい」を使いました。「より大きい」、「未満」の場合は不等号(>、<)、以上、以下の場合は等号付不等号(≧、≦)を利用してください。
かつ(And)、または(OR)の使い方
同じフィールドにおけるAndとOrの使い方
例2:価格が10,000円以上かつ30,000円未満の商品を抽出する
例2は価格が「10,000円以上」という条件と「30,000円未満」という条件のように同じフィールド(今回は価格というフィールド)に関する2つ以上の条件がある場合です。
このような場合は、次のようにAndを使用します。
デザインビューの画面は図3のようになっていれば大丈夫です。

図3:デザインビューの画面(例2)
「または」を使用したい場合はAndをOrに置き換えてください。
異なるフィールドにおけるAndとOr
先ほどの例では価格という同じフィールドにおけるAnd、Orについてでした。
次は異なるフィールドにおけるAnd、Orの使い方です。
例3:「価格が20,000円以上」かつ「在庫数が50以下」の商品を抽出する
今回は価格というフィールドと在庫数というフィールドについて条件があります。
このように異なるフィールドにおいてAndを使用したいときは、図4のように入力します。

図4:デザインビューの画面(例3)
ポイントは抽出条件の同じ行にそれぞれの条件を記入するということです。価格の>=20000という条件と、在庫数の<=50という条件が同じ行に書かれていることがわかります。
例4:「価格が20,000円以上」または「在庫数が50以下」の商品を抽出する
このように異なるフィールドにおいてORを使用したいときは、図5のように入力します。

図5:デザインビューの画面(例5)
ポイントは抽出条件の行をずらして条件を入力することです。価格の抽出条件>=20000と在庫数の抽出条件<=50が1行ずれていることがわかります。
さいごに
今回はクエリの抽出条件という部分の使い方についてでした。次回は製造場所が愛知県ではじまる商品を抽出するなど、抽出条件の中でも文字列に関することについて書いていきたいと思います。(追記)文字列に関する記事は下記をご覧ください。

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